私は16歳のころにこの業界に入り、独立したのは20歳でした。もちろん不安がないわけではありませんでしたし、わからないこともたくさんありました。周りの方にどんどん質問し、教えていただくことで、なんとかやっていくことができたのです。
最初の会社に入社して半年ぐらいのときに、親方に頼み込んで一軒の水道設備全てをやらせてもらいました。今でも当時の親方には感謝をしています。絶対に失敗をするわけにはいかないと、何回もテストを繰り返し、仕事のハウツーをまとめた自作のノートを何度も見返し、最後のテストの際は不安で眠れず、前日の夜中も当日の早朝も見に行きました。あの時のことは今でもよく覚えています。私にはなくてはならない大きな経験でした。次は自分がその尊敬する親方のような存在になろうと決め、この会社の社員にもどんどん独立するように言っています。
企業理念にも掲げていますが、私は挨拶と礼儀がなにより大切だと思っています。ミスは誰にでもあります。もちろんミスを減らすように気をつける必要はありますが、それでもミスを完全に防ぐことはできません。そういうミスは、お金を掛ければ直すことができます。お金を掛けても完全に治らないのが人間関係です。挨拶や礼儀を欠き、人間関係を壊してしまうことがないよう、私は挨拶ができるようになるまで仕事は一切教えません。それが結果的に仕事の質を上げることに繋がっているのです。
当社の企業理念をご理解いただき、引き続き変わらぬご支援とご鞭撻を賜りたく、切にお願い申し上げます。